たとえば
女性が二人で話していたとします。
そこでAさんがBさんに
「Bさん、いつもきれいねぇ」
と言ったとしたら、
この言葉は誰に反応するでしょうか。
「きれいねぇ」と言われたBさんに反応するように思われますが
実は違います。
Bさんのことを褒めているにもかかわらず
その言葉はAさんに反応するのです。
つまり、言葉を発したAさんの脳が「きれい」という言葉を読み取り、体に表現するのです。
ということは、褒められたBさんよりも、褒めたAさんのほうが
美しく、きれいになるということです。
このように考えると、言葉は使った人にご利益があるということがわかります。
これは、どのような場合にも、どのような内容にも当てはまります。
ですから、美しくなりたいと思うのなら
まわりにいる人を褒めまくればよいのです。
しかし、人を傷つけるような言葉や、呪うような言葉を使えば
それも自分にはね返ってきますから
日頃からいい意味をもつ言葉を使うように心がけるといいでしょう。
自分がいい気持になれる言葉こそ、自分を高めていくのです。
こういうふうに、どんなことであっても、言葉にして出したことは
全てそれを発した人間に返ってくるのです。
そう考えると、言葉というのは怖いものだということがわかります。
ここでもうひとつ大事な点は、褒められたBさんにも
実は少しだけご利益があるということです。
それはどういうときかというと、褒められたBさんが
その言葉を本気にしたときです。
ここが大事です。
本気にして信じると、Bさんにも3割ぐらいのご利益があるのです。
『運命は「口ぐせ」で決まる』
佐藤富雄著
三笠書房より
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