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失ったものは財産だけではないか

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鈴田孝史氏の心に響く言葉より…


インスタントラーメンメーカーの日清食品の創業者、安藤百福は46歳の時に理事長をしていた信用組合が破産し無一文となりました。

安藤は、事業の失敗の整理をすると自宅に引きこもり、こう考えたといいます。


「しばらくすると私はむしろ、さばさばした気分になっていった。

失ったものは財産だけではないか。

そのぶんだけ、経験が血や肉となって身についている

…そう考えると、勇気がわいてきた」


その後、安藤は自宅の庭に掘っ立て小屋の研究室を創ると、日夜インスタントラーメンの開発に没頭しました。

試行錯誤を重ねるうちに、仁子夫人がてんぷらを揚げているのを偶然見て、油でめんを揚げる「瞬間油熱乾燥法」を思いつきます。

そして「チキンラーメン」を完成させたのです。

それまでの安藤を知る人たちは、安藤がラーメンを作っていると聞いて哀れんだといいます。


その後、安藤は、こう言っています。

「事業と財産を失い、裸一貫、絶対の窮地から出発したからこそ、並でない潜在能力を発揮できたのではなかろうか」


「発明、開発、事業は、時代を読む作業である。

どんなに優れた思いつきでも、時代が求めていなければ、人の役に立つことはできない」


「瞬間的なヒラメキも重要である。

一つの観察が発見、発想を生むこともあるだろう。

しかし、その背後には、必ずそれを支える生活、人生が沈潜(ちんせん)している」

『安藤百福のゼロからの「成功法則」』かんき出版
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